仁位山城(播州国・兵庫県)

2023年3月26日(日)播州・仁位山城を見学しました。
案内担当は森さんです。
当日の天気は、あいにくの雨となり、参加者11名でした。(伝説の黒井城13名を下回る過去最少参加人数を記録しました!)

仁位山城は、佐用川が大きく蛇行して流れる地点に張り出した、標高233mの位置にあります。
1577年、上月城を攻めた羽柴秀吉方の陣城であったものを、翌年、毛利軍が尼子氏の籠る上月城を攻めるため改修した城であるという森さんの分かりやすい解説を聞いて、いかに、この山が重要な地点であったかということを理解して登っていきます

山道は山頂部のテレビ中継塔のために舗装されているので登りやすいです

どんどん登っていくと畝状竪堀群が現れます

舗装された道が造られたため、畝状竪堀が途中で分断されてしまっているのですが、そのおかげで、畝状竪堀の断面を見ることができます。素晴らしい♪

本丸に到着

だんだんと小降りになっていた雨も本丸に到着する頃には、森さんの気迫に天が味方したのか、雨が上がり、周囲の山々の素晴らしい景色を眺めることができました(^^)

城の西側には上月城が見えます(思ったより低い位置にありました…)
地元の方々が木を伐採し整備して頂いているお陰で良好に視界が開けます

感謝です!

山頂から北へ続く尾根には小規模ですが堀切と土橋が残っています

こちらの北の斜面には3重の堀切があります

東側には秀吉軍の高倉山が見えます。
毛利軍の造った切岸が見えていたかもしれませんね


横堀もしっかりと残っています

ここは櫓台です‼(お城の南側にあります)

登城してくる時に下から見ていた畝状竪堀を今度は上から見ます。今日一番の見どころです
20条以上の畝状竪堀と横堀、土塁が組み合わさり、なんとその上方に櫓台があります

これほど完成された防御に興奮して思わず『おぉ~っ!』と声を上げずにはおられない素晴らしさです

櫓台から見る横堀と土塁、下には畝状竪堀が見えます

畝状竪堀からは兵が狙っています(^^)
この迫力伝わってますでしょうか…⁉

雨の一日でしたが、本丸に到着してから下山してくるまで、一度も雨に降られることなく、良好に残っている遺構をしっかり見学することができました。

案内役の森さん、ありがとうございました。


参加者の皆様、お疲れ様でした。

                                      (西mura)

目次
閉じる