2023年2月26日(日)和歌山線「粉河駅」に集合。
西国三十三カ所 第三番札所でもある「粉河寺」の最寄駅です。
今回の目的地は猿岡山城。戦国時代に粉河寺の防衛拠点として築かれた城です。
案内担当は岡安さん。参加者は33名。和歌山にも関わらず大勢の参加でした。
(私は粉河寺を参拝したことがあるにも関わらず、城の存在すら知りませんでした)
最初に岡安さんより、粉河寺をはじめとした紀ノ川沿いの高野山、根来寺、雑賀衆、太田党は戦国大名とも相対する勢力だったと説明を聞き、この城の成り立ちを理解できました。
粉河駅から北へ向かうと川が見えました。中津川と言います。
粉河寺の南側を流れており、この川が堀の役割を果たしているとのこと。
そして粉河寺の東側に猿岡山城、西側に矢倉山城と粉河寺をぐるりと囲う、堅固な配置になっています。
普通に寺を参拝するだけでは気づきません…
猿岡山城がある山は今では秋葉山と呼ばれ、秋葉山公園として整備されています。
その秋葉山を登っていくと、いくつか曲輪らしき痕跡が…縄張図にも無いようなところもあり、皆様興味津々でした。
少し登ると頂上に到着。平山城になるのでしょうか。意外と攻めやすそう…?
頂上は本丸、二の丸、南、西という曲輪となっていたようで、とても広い空間。
今では公園として良い空間になっています。
そこでのランチタイム。とても快適でした。
それから猿岡山城を下り、粉河寺を横目で見ながら矢倉山城へ。
粉河寺の西側を守る拠点です。
途中に堀切があるという中尾さんの情報を元に会員の皆様が大盛り上がり!
どれが堀切なのか?どれが竪堀なのか?曲輪はどこだ!?
山城好き(関西城郭研究会の皆様)には最高の話題です。
矢倉山城の北側は現在は墓地になっていました。
南下しようとしましたが、近年にできた道路とフェンスに阻まれ侵入できず…現代の堀切は堅固でした。
最後に粉河寺の真北にある尾根へ向かいます。
ここに堀切があるということで、有志メンバーのみが参加。
登りきったところに果樹園があり、そこから少し南下すると待望の堀切が!
未だかつてない深さの堀切にテンションあがりっぱなしの有志の皆様。
ただ、心のどこかで本当に当時のままなのか?という疑念が残る…?
これは堀切をたくさん見てきた関西城郭研究会の会員ならではの感覚だと思います。
下山後は粉河寺をお参りして例会は終了。
個人的には石が立派な粉河寺庭園が大好きなのですが、城とは関係ないので今回は語らずにブログを締めさせていただきます…
案内役の岡安さん及び参加者の皆様、お疲れさまでした。
また、会員以外の方、関西城郭研究会は会員募集中です!
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(Abe)