6月25日(日)今月の例会は現存12天守の一つ、国宝の高知城でした。
高知城追手門前に集合し、2班に分かれて高知城ボランティアガイドさんに案内して頂きました。
まずは追手門から入って行きます。
石垣の上に載った櫓門で迫力があります。
門前の巨石の中には「ウ」、「エ」、「ケ」、「シ」などカタカナで書かれた珍しい刻印を確認することができました。
追手門をくぐって進んで行くと大きな石樋がありました。
雨の多い高知ならではの特徴だそうです。石樋は排水が直接石垣に当たらないように石垣の上部から飛び出して造られており、その下には水受けの敷石があり、そこから水路へと流れていくようになっています。
暗くて見えないのですが、この奥の水路の突き当りには「水」と刻印された石があり、その石に流れてきた排水が当たるように設置されているそうです。おもしろいですね。
穴太衆による野面積石垣です。崩れにくく、排水能力も高い石垣です。
美しい反りが見られますね。
三の丸入口、鉄門付近は打ち込みはぎで築かれていました。
こちら側からは三の丸石垣を登ってくる敵に対して、横矢が掛けられるようになっています。
三の丸には、長宗我部元親時代の石垣も一部遺構が残っていました
一二三段の下から見上げる天守は圧巻ですね~
いよいよ天守に入ります。天守、御殿ともに現存遺構です
物見窓も唯一、高知城に現存している遺構です。
矢狭間塀に設けられ、本丸東南面の監視を担う重要な窓です。
天守最上階からの眺めは最高でした。
蒸し暑い日でしたが、最上階では爽やかな風が吹いてとても気持ちよかったです。
そして、擬宝珠付き高欄や回縁など高知城の特徴的な遺構を確認できました。
天守北側、皆さんが見上げているのは、「忍び返し」ですね。「石落とし」と一緒に組み合わされて最強の防御になっています。手強いですねー。これも唯一、高知城現存。
黒鉄門前の矢狭間塀の壁面には「長押型水切り」がついていました。
石垣に雨水が浸水しにくくする為の工夫だそうです。素晴らしいですね!
高知城ならではの技術を駆使した排水対策や、多くの現存遺構を見学でき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
担当して頂いたボランティアガイドさん、担当の坂本さん、ありがとうございました。
参加された16名の皆様、お疲れ様でした。
西mura