5月例会は、玄蕃尾城を訪れました。
参加者は24名。担当は中尾氏です。
現地の説明は、敦賀市教育委員会学芸員の奥村さんにお願いしました。
当日は、爽やかな風の吹く良いお天気になりました。
余呉駅に集合し、柳ケ瀬までバスで移動して倉坂峠を登っていきますが、
峠はつづら折りの緩やかな傾斜です。
玄蕃尾城は、東側に北国街道(越前へと続く)と南側の倉坂峠(敦賀へと続く)を押える要衝の地に築かれています。
賤ヶ岳の戦いで柴田勝家が本陣とした城で、平成11年に国指定史跡に指定されています。
峠の途中で学芸員さんと合流しました
玄蕃尾城方面に向かいます
玄蕃尾城の手前にある案内板を見ながら学芸員さんの解説を聞きます
玄蕃尾城は今まで一度も改造、復元などされたことがありません。
天正10年のそのままの姿が残っている越前の城です。ワクワクしますね!!!
進んでいくと現れたのは南の郭の虎口です
巨大な土塁の高さと堀の深さに圧倒され、参加者の皆さんのテンションは一気に上がります!!
知らずに空堀の中をそのまま進むと袋小路になって逃げられなくなるようになっています。
常に土塁上から狙われています💦
城域の通路は複雑に折り曲げられて横矢がかけられるようになっています
南の馬出郭から主郭へと続く土橋です 堀の深さに圧倒されます
土橋の幅がすごく広いです、一気に兵が出陣できそうですね~
そして、いよいよ主郭に到着しました。
午後からは、主郭の北東隅にある櫓台(天守台)跡の解説がありました。
櫓台跡には礎石が残っています。
かつては天守のような櫓が立っていて、勝家もここから賤ヶ岳方面の砦を見ていたのでしょうか⁈
主郭の北側の馬出郭の土塁の高さもしっかり残っています。
北の郭に向かいます
北の郭は、南側の郭に比べすごく広いです。ここに沢山の兵が駐屯したり、物資の集積地でもあったようです
一番北側の虎口は食い違い虎口にはなっていませんでした
味方からの物資搬入などに使われたためだという考え方もあるそうです
北の郭の周囲の空堀の曲線が美しいですね
皆さんが見下ろされているのは東側の北国街道です。
現在は木々が生い茂り眺望は得られませんが当時の気持ちになって眺めます(^_^)
皆さん、自由見学時間も学芸員さんの周りに集まって熱心に質問されていました
実際の賤ヶ岳の戦いでは使われることのなかった玄蕃尾城…これだけの堅固な城を作っておきながら使われず、敗れてしまった勝家は、さぞかし悔しかったでしょうね...
山城でありながら、郭や土塁、堀がここまで、くっきりはっきり残っている保存状態に感激しました。
この感動を後世に伝えるためにも大切に残していってほしい遺構だと思いました。
学芸員の奥村さんの分かりやすい解説と案内で玄蕃尾城のことがよく理解できました。
本当にありがとうございました。
担当の中尾さん、美しい縄張り図をありがとうございました。
参加された皆さま、お疲れ様でした。
ブログを読んでくださった会員以外の方、お城が好きな方、興味がある方…ぜひ一緒にお城巡りをしましょう。
ホームページのお問い合わせフォームにお気軽にご連絡ください。
西mura